分譲住宅を探すとき、間取りやデザインに目が行きがちですが、工法も注目したいポイントの一つです。そこで、自分のニーズに合った家を選ぶときに活かせる工法ごとの特徴やメリット・デメリットを解説します。当メディア注目のエリア、福山市の分譲住宅を購入できる会社情報と合わせて参考にしましょう。目次分譲住宅の工法引用元:photoAC分譲住宅を選ぶとき必ずチェックしたいのが、家づくりの基礎になる工法です。住宅性能やリフォームのしやすさにもつながる工法の重要度は、注文住宅と比べると間取りの自由度が低い分譲住宅では、より高まります。特徴、メリット・デメリットを把握したうえで、理想の暮らしを実現できる工法を探してみましょう。在来木造軸組工法引用元:photoAC在来木造軸組工法は、柱や梁、斜めの木の軸で構成されていて、柱や梁などの縦横の軸が上からの荷重を支え、斜めの軸が自身も揺れや風など横方向の力に抵抗します。比較的間取りの自由度が高いため、狭小地の家づくりに適しています。在来木造軸組工法のメリット・デメリット引用元:photoAC在来木造軸組工法は、鉄骨、鉄筋コンクリート造に比べると低コストで建てられます。また、木材はその他の素材と比べて調湿性に優れていて、化学物質を発生させにくいのもメリットです。他にはどのようなメリット・デメリットがあるでしょうか。詳しく見ていきましょう。メリット引用元:photoAC設計の自由度在来工法は柱と梁で構成されるため、壁の配置に制約が少なく、自由な間取り設計が可能です。これにより、住む人のライフスタイルやニーズに合わせたカスタマイズが容易です。施工の容易さ日本国内で広く採用されている工法であり、多くの大工が熟知しているため、施工の質が安定しています。部材も標準化されており、入手が容易です。リフォームのしやすさ柱と梁で構成されているため、壁を取り除いたり、新しい間仕切りを設けたりするリフォームが比較的簡単です。これにより、将来的な住み替えや家族構成の変化に対応しやすいです。ライフスタイルや家族の構成が変化し、リフォームを考えた時に対応しやすいのは嬉しいポイントといえるでしょう。地震への強さ木材の特性と構造上の柔軟性から、地震の揺れを吸収しやすく、耐震性能に優れています。適切な補強を施すことで、さらに耐震性を高めることができます。デメリット引用元:photoAC耐久性の課題木材はシロアリやその他の害虫による被害を受けやすいです。防虫対策が必要であり、定期的なメンテナンスが欠かせません。また、木材は湿気に弱く、湿度の高い環境では腐朽のリスクがあります。適切な防湿対策が求められます。施工精度の影響在来工法は手作業が多く、大工の技量によって仕上がりの品質が左右されるため、信頼できる施工会社に依頼することが重要です。コストの変動木材の市場価格は変動しやすいため、建築コストが不安定になる可能性があります。また、良質な木材を使用する場合、コストが高くなることがあります。在来木造軸組工法は、その設計の自由度や施工の容易さ、リフォームのしやすさなど、多くのメリットを持っています。一方で、耐久性の課題や施工精度の影響、コストの変動といったデメリットも存在します。これらのメリットとデメリットを理解し、適切な対策を講じることで、在来工法の魅力を最大限に引き出すことができます。2×4(ツーバイフォー)工法引用元:photoACアメリカから導入された2×4(38×89mm)木材の枠に合板を貼ったパネルで箱をつくるようにして家を建てる工法が2×4工法です。在来木造軸組工法が軸で構成されるのに対して、面で建物の荷重を支えています。2×4工法のメリット・デメリット引用元:photoAC2×4工法(ツーバイフォー工法)は、木材の断面が2インチ×4インチ(約5cm×10cm)の木材を使用する建築工法です。北米で一般的に用いられるこの工法は、柱や梁ではなく、壁、床、天井など、力を面に分散させるため耐震性に優れています。また、比較的工期が短めなのも早く完成した家に住みたい方にとってはメリットです。一方で、開口部の取り方に制限があるため間取りが若干制限されたり、壁の撤去が難しくリフォームしにくかったりするデメリットがあります。では、他にはどのようなメリットとデメリットがあるでしょうか。詳しく見ていきましょう。メリット引用元:photoAC高い耐震性壁・床・天井が一体化するため、地震の揺れを建物全体で吸収・分散でき、耐震性が高い点が非常に魅力的です。断熱性能の向上壁の中に断熱材を充填しやすいため、断熱性能が向上します。これにより、エネルギー効率が高く、快適な室内環境が実現します。夏は涼しく、冬は暖かい家に住みたい方にとっては、まさに理想的な工法といえるでしょう。施工のスピードプレカットされた木材を使用するため、現場での加工が少なく、施工が迅速に進みます。これにより、工期の短縮が可能です。すぐに引っ越したい事情がある方にはおすすめです。気密性の高さ壁・床・天井の構造が一体化しているため、隙間が少なく、気密性が高い住宅が実現します。断熱性と同じく非常に重要な気密性。性能面を重視する方にとっては見逃せないメリットです。コストパフォーマンス規格化された材料を大量生産できるため、コストパフォーマンスに優れています。また、廃材が少なく、エコロジーにも貢献します。デメリット引用元:photoAC設計の自由度構造が壁で支えるため、大きな開口部や変形した間取りを取り入れるのが難しく、設計の自由度が低くなります。大きな窓を取り入れたい方には不向きといえるかもしれません。リフォームの難しさ壁・床・天井が一体化しているため、リフォームや増改築が難しく、コストも高くなりがちです。もし家族構成の変化やライフスタイルの変化が見込まれる場合は、家づくりの段階から計画を練っておく必要があります。耐火性能木材を使用しているため、火災時に燃えやすいというリスクがあります。ただし、最新の技術では耐火処理が施されていることが多いです。地域の気候適応在来木造軸組工法と同じく、木材は湿気に弱いため、特に湿度が高い地域では腐食やシロアリ被害のリスクがあります。適切な防湿対策が必要です。2×4工法は、高い耐震性や断熱性、施工のスピードなど、多くのメリットがありますが、設計の自由度が低いことやリフォームの難しさといったデメリットも存在します。これらの特性を理解し、適切な対策を講じることで、2×4工法の利点を最大限に活用することができます。鉄筋コンクリート造引用元:photoAC鉄筋コンクリート造は、型枠の中に鉄筋を格子状に組み、そこにコンクリートを打ち込んで家をつくる工法です。引っ張る力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートの双方を用いることで、高い耐久性を実現しています。鉄筋コンクリート造のメリット・デメリット引用元:photoAC鉄筋コンクリート造(RC造)はコンクリートの圧縮強度と鉄筋の引張強度を組み合わせた建築工法で、非常に堅牢で耐久性が高いことで知られています。この工法のメリットは耐震性・耐火性・防音性に優れていることです。加えて、さまざまな間取りやデザインに対応できるため、自由度の高さにも定評があります。地盤の状態によっては、基礎工事の時間がかかりますが、分譲住宅なら完成した家をすぐに購入可能です。では、さらに具体的なメリットとデメリットを見てみましょう。メリット引用元:photoAC高い耐久性鉄筋コンクリートは非常に頑丈で、長期間にわたって劣化しにくいため、建物の寿命が長いです 。コンクリート自体が不燃材料であるため、火災に強く、火災が発生した場合でも建物の主要構造が崩壊するリスクが低いです。高い耐震性能鉄筋コンクリート造は、地震の揺れに対して高い抵抗力を持ち、建物全体で地震の力を分散させることができるため、地震対策に優れています。防音性能コンクリートは音を通しにくく、外部の騒音や隣接する部屋からの音を効果的に遮断します。これにより、快適な居住環境を提供します。耐候性鉄筋コンクリートは、湿気や塩害、凍結融解などの厳しい気象条件に対しても強い耐性を持っています。デメリット引用元:photoACコストの高さ鉄筋コンクリート造は、材料費や施工費が高くなる傾向があり、建設コストが木造や鉄骨造に比べて高くなることがあります。工期の長さコンクリートの打設と養生には時間がかかり、施工期間が長くなることがあります。これにより、家づくり全体の進行が遅れる可能性があります。重量の問題鉄筋コンクリートは重いため、基礎や土台の設計に注意が必要です。特に軟弱地盤では、地盤改良が必要になる場合があります。メンテナンスコンクリートは時間とともにひび割れが生じることがあります。このひび割れを放置すると、鉄筋の腐食が進行し、建物の耐久性が低下するため、定期的な点検と補修が必要です。プレハブ工法引用元:photoAC分譲住宅で用いられるプレハブ工法は、工場でつくられた部材を現場で組み立てる工法です。組み立て自体は比較的簡単な作業になるため、在来木造軸組工法と比べると、現場で高い技術力が要求されないのが特徴といえます。プレハブ工法のメリット・デメリット引用元:photoACプレハブ工法のメリットは、天候に左右されない工場で部材を組み立てるため、品質が安定していて、工期短縮までできる点です。一方で、工場で部材を組み立てるため資材が規格化、均一化されているため、狭小地や変形地の家づくりに対応できなかったり、間取りの自由度が低くなったりするのがデメリットといえます。メリット引用元:photoAC工期短縮工場で部材を製造し、現場で迅速に組み立てるため、従来の工法に比べて工期が大幅に短縮されます。これにより、早期の引き渡しが可能になります。品質の均一化工場内での製造工程は天候に左右されず、厳格な品質管理が可能です。これにより、高品質な部材が安定して供給されます。コスト削減工期短縮に伴い、現場での労働コストや人件費を削減することができます。また、大量生産によるスケールメリットもあり、コストパフォーマンスが向上します。柔軟な設計プレハブ工法は多様な設計ニーズに対応でき、住宅や商業施設、工場などさまざまな用途に適用可能です。デメリット引用元:photoAC初期投資の高さ工場での製造には高度な機械設備が必要であり、初期投資が高くなります。また、設計や金型の作成にもコストがかかります。現場での制約大型の部材を現場に運搬する際、道路の制約や搬入経路の確保が必要で、場合によっては運搬コストが高くなることがあります。デザインの制約部材が標準化されているため、特殊なデザインやカスタマイズが難しい場合があります。特に、複雑な形状や特殊な要望には対応しにくいことがあります。高い技術依存プレハブ工法では高度な技術を要するため、専門知識を持った熟練工が必要です。技術者不足が発生すると、品質や工期に影響を及ぼす可能性があります。福山市で分譲住宅を販売する企業とそれぞれの工法を紹介引用元:ワウハウス株式会社公式HP福山市で分譲住宅を購入するとき、自分のニーズに合ったところを探すには、上述の工法ごとの特徴やメリット・デメリットを理解することが必要です。また、工法に詳しくなったけれども、「福山市にどのような住宅会社があるのか分からない」という方に向けて分譲住宅を購入できる会社を紹介します。1.モノコック工法で丈夫な家「ワウハウス株式会社」引用元:ワウハウス株式会社公式HP会社名ワウハウス株式会社本社所在地〒721-0973広島県福山市南蔵王町6丁目12番22号電話番号0120-111-406設立1998年12月対応可能エリア広島県福山市・岡山県・兵庫県の一部エリアなど公式サイトURLhttps://www.wowhouse.jp/ワウハウス株式会社は、独自の情報網を活かして取得した好条件の立地に建てた分譲住宅に定評がある会社です。ラインナップには、太陽光発電を利用した「ゼロ・アシスト」、土間収納のような新発想収納が特徴的な「+TRUNK(プラストランク)」など住む人の用途に合わせた多様なコンセプト住宅が並びます。自分のニーズにぴったりな分譲住宅を見つけたい方は、相談してみましょう。更に詳しくワウハウスについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。【広島特集】ワウハウスの特徴と口コミ・評判についてワウハウスはこんな人におすすめ耐震等級は3がいいけど、木造が好き明るい街並みが好き分譲住宅が気になっている家事動線がやりやすい間取りを考えてほしい子供とのんびり暮らしたい家族の安全が一番大事もし一つでも当てはまったら、ワウハウスの分譲住宅を見学してみてはいかがでしょうか。【クリック】ワウハウスの分譲住宅が気になる!2.在来木造枠組工法で温もりのある家「タカシンホーム」引用元:株式会社 嵩心公式HP会社名株式会社嵩心本社所在地〒723-0134広島県三原市新倉2丁目12-1福山市の拠点〒729-0104広島県福山市松永町6丁目10番34号電話番号(福山・尾道営業所)084-939-5805設立2010年8月対応可能エリア広島県福山市・尾道市・三原市など公式サイトURLhttps://www.takashin-home.com/タカシンホーム(株式会社嵩心)は、2024年時点で、福山市だけでも60件以上の分譲住宅を販売する住宅会社です。在来木造軸組工法の分譲住宅は、コストパフォーマンスに優れているだけでなく、専属の職人がつくっているため、高品質で安定した仕上がりになっています。平屋、二世帯住宅、子育て世帯向けの家事動線に配慮した家まで、多様な分譲住宅から最適な住宅を選びたい方は、候補の一つにしましょう。更に詳しくタカシンホームについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。タカシンホームの口コミ・評判は?3.高品質で頑丈なユニット工法「セキスイハイム中四国」引用元:株式会社 積水化学公式HP会社名株式会社積水化学本社所在地〒700-0907岡山県岡山市北区下石井2丁目2番5号 ニッセイ岡山スクエアビル7階福山市の拠点〒721-0907広島県福山市春日町2丁目5-21電話番号(福山支店)084-946-4800設立1986年10月対応可能エリア広島県広島市・福山市・東広島市など公式サイトURLhttps://www.816c.jp/セキスイハイム中四国(株式会社 積水化学)は、災害時にも強いレジリエンス設計により、最高等級3の耐震性、長く住み続けても劣化しにくい耐久性のある家を建てられます。20年以上住んでも張替え不要な磁器タイル外壁や、サビに強いステンレス素材の屋根が特徴的な分譲住宅で、長く快適に住み続けられる住まいを実現可能です。更に詳しくセキスイハイムについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。セキスイハイムの建売(分譲)住宅の口コミ・評判は?最後に引用元:photoAC分譲住宅を建てるときには、間取りの自由度やデザインにも直結する工法に注目してみましょう。例えば、在来木造軸組工法のように間取りの自由度が高い工法は、将来的にリフォームを検討している方にもおすすめです。工法ごとの特徴を理解したうえで、自分に合った分譲住宅、住宅会社選びをしましょう。